

すでに地域にあるもの、他の誰かがやってくれることはお任せして、「必要とされているけれど、まだ地域にないもの」に取り組むようにしています。
創業時は、24時間365日体制の在宅専門クリニック自体が「地域で必要とされているのにまだ存在しないもの」でした。そこから音楽療法、食支援、教育、小児在宅、医療型短期入所施設など、地域になかったものに取り組み続けてきました。
地域全体をひとつのチームと考え、多種多様なニーズを満たすさまざまなサービスが揃っていることが、「病気や高齢になっても暮らし続けられる地域」を実現するために大切だと考えています。
2009年に医師1名、看護師2名でスタートしたかがやき。
現在では13職種52名のスタッフが一緒に働いています(2021年7月現在)。
夜の当番や急な休みのバックアップなど、スタッフにかかる負荷は分散でき、チーム内の情報共有・意思決定はスピーディーにできる「ちょうどよいサイズ」です。訪問診療エリアも限られていますから、これ以上チームを大きくしていくことは目的にしていません。
その代わり、「在宅医療のティーチングホスピタル」として、開業支援や研修を積極的に行っています。自分たちが実践で得たノウハウを意欲ある方々へ提供することで、各地で開業・独立する方を増やし、在宅医療の裾野を広げていきたいからです(詳しくは「開業支援」をご覧ください)。
在宅医療では、一人の患者さんに多くのスタッフが関わります。チーム全員で患者さんの希望する生活を支援しているため、個人の貢献の大小を測ることはできないと考えています。
チーム全員で成果を出し、お互いを気遣い、ねぎらい、支援しあう関係でありたいと思っています。
特に専門職は誰かから評価軸を渡されるよりも、自分自身で「ありたい自分・プロとしての自分」の目標を設定し、成長していく方がよいと思っています。
自分にできることがあれば、自然と体が動いてしまう「おせっかい」
自分が持っているものを「みんなでどうぞ」と分け合う「お人よし」
新しいことを始める不安を”えいやっ”と飛び越え始めてしまう「おっちょこちょい」
どれも私たちが大切にしていることです。
可能性を閉じ込めてしまうのではなく、一歩を踏み出していける、それを「いいね!」と言える人たちと一緒に働きたいと思っています。
スタッフ全員でワークショップをしながら、私たちが大切にしていることを冊子にまとめました。
ご応募いただく方は事前にお読みいただき、理念を理解した上で面接に臨んでいただきます。
医療法人かがやきの医師は、血液内科、神経内科、皮膚科、緩和ケア科など、それぞれが深い専門性を持っています。主治医制ではありますが、他の医師の専門的なサポートも得ながら、総合病院のようにきめ細やかな診療を行うことが可能です。
また医師以外にも、管理栄養士、歯科衛生士、言語聴覚士、理学療法士、音楽療法士など在宅医療のクリニックでは珍しいメンバーが揃い、互いに学び合いながら独自の取り組みを行っています。
「在宅でできること」の幅の広さは全国でも有数と自負しています。
常勤は年20万円、非常勤は年10万円の研修費補助が受けられます。
学会参加費など在宅医療に直接関係するものはもちろん、語学や資格取得のような将来のキャリアにつながる学びも含めて、業務に資するものであれば幅広く支援します。
さらに、朝の抄読会や自院主催の勉強会など、一人では手を付けにくい、継続しにくいテーマをチームで学べる仕組みづくりにも取り組んでいます。
詳しくは理事長市橋のnoteをご覧ください。
自分自身に余裕がなければ、他人に親切にしにくいものです。
患者さんへの良質なケアのためにも、働く人の健康と家族を一番に考えています。
そこでかがやきでは、業務量が増えすぎてスタッフが疲弊しないよう、余裕を持ったチーム体制やシステムづくりと、「お互い様の文化」を大切にしてきました。
子どもが生まれた時の「産休・育休」はもちろん、急な休みのバックアップ、お孫さんが生まれた時にサポートするための「孫休暇」など、制度面でも支援しています。
医師は祝日が勤務日になる代わりに、9連休を年に2回取得してリフレッシュしてもらうようにしています。
開業から12年、これまでに18名の看護師を採用し、退職者は3名だけです。
ここ数年は欠員募集はなく、増員のための採用をしています。
急な退職で業務が忙しくなるということもなく、落ち着いて働くことができています。
医療のクリニックを訪ねたつもりが、最初から大きく期待を裏切る衝撃でした。
訪ねた場所は軽井沢に存在するような、週末訪れたくなるようなロッジだったのです。そして、とても居心地がよい空気が流れていました。
職場であると同時に、勉強会やコミュニケーションの場、子ども食堂、宿泊、お祭りなどで人が集う生きるに相応しい場だと感じました。
そこで働いている人たちは、自分たちの働き方や職場にみな誇りを持ち、採用も全員で行います。
自分たちがクリニックの良さや理念を伝え、一緒に働きたい人を自分たちで選ぶという姿勢で、相互信頼が醸成されながら採用も行われています。
よりよい組織を皆で実現するために問題や課題にも全員で向き合い、そこから生まれた大事なストーリーを共有していくために、物語として冊子に残しています。
その物語が、さらなる次のストーリーを患者さんの希望と安心のために生み出していくのだと想像させ、わくわくさせてくれます。
在宅医療は決して楽な仕事ではありませんが、皆がいきいき・のびのび誇りをもって日々楽しく働いているという光景が、すぐにイメージできるクリニック、それが総合在宅医療クリニックかがやきです。
総合在宅医療クリニックグループは「希望する在宅生活を安心して送れるように支援する」という理念の下、クリニックの仕組みやシステムを共有しながらそれぞれの地域で活動するゆるやかな仲間です。
私たちが開業した頃、先輩方から知恵や支援をいただいたように(今も多くのご支援をいただいていますが)、これからは私たちも支援をする側でありたいと思っています。
「在宅医療をやりたい!」と思っても、開業するには「在宅医療」「経営」「人事」「労務」「システム」「広報」など多くのことを学ばなければなりません。
2年後の開業を目指し、開業前に私たちのところで在宅医療を学んでみませんか。
患者さんのために在宅医療を展開する多くの若手医師と、仲間になっていきたいと思っています。
在宅医療クリニックは24時間365日対応が基本です。
私(市橋)は36歳で開業しましたが、2人目の常勤医師が入ってくれるまで、
看護師たちに助けられながらほぼひとりで対応してきました。
やはり、体力があったほうがいい!このひと言につきます。
加えて、在宅医療はITをフルに活用するモデルなので、若いうちに始める方が戸惑いが少ないと思います。
大きな病院を建てなくてもスタートできますから、若くして開業することも可能なはずです。
また早く始めることで、次にやりたいことに早く到達できるというメリットもあります。
若い院長たちが全国で在宅医療を推進し、
どこに住んでいても「住み慣れた場所で楽に生きられる」社会になるよう願っています。
いろは在宅ケアクリニック 院長
総合在宅医療クリニックでは、訪問診療のスキルや保険診療上のルールなど多くの在宅医療にまつわる知識や技術を学ぶことができます。
がんや難病など幅広い疾患を持つ多くの患者を診療することができ、訪問看護やリハビリスタッフ、介護系職種などとの連携のポイントなども理解できるようになります。
私は6年間という長い間勤務していたこともあり、現在自分でクリニックを運営していて、日常の在宅診療で”悩む“ことはあっても“困る”ことはほとんどありません。
しかしそれは重要ではあるものの、総合在宅医療クリニックでしか学べないというものではありません。
ここは医療機関や医師としての”在り方”という職業意識そのものを考える場です。
在宅医療の現場では、医療事務員、看護師、医師の一般的な業務をこなしてゆくことだけでは患者やその家族、地域を支えられないのではないか、という疑問をしばしば突き付けられます。
思い出の土地にもう一度行きたい、結婚式に参加したい、もう一度口から食事を食べたい・・・。
一般的な医療とは少し離れた需要に対して真剣に向き合おうとする雰囲気と、支援するスタッフが総合在宅医療クリニックには存在します。
医療機関の役割とは何か、医療とは治療と同義なのか、自分が医師の仕事と思っていたことは本当にこれだけなのか。
普通に医師のキャリアを送っていれば決して立ち止まらないところで立ち止まり、改めて自分の理想とする医療は何かを見つめ直す。
そんな学びを得られるところが総合在宅医療クリニックではないかと思います。
総合在宅クリニックに関わり始めて、5年以上が経過しましたが、今も楽しく働かせていただいております。
ここで研修すると以下のようなことが学べます。
このようなことに興味のある方、ぜひとも一度見学に訪れてはいかがでしょうか。
多くの学びが待っていると思います。
こんにちは。 クリニックヘルスケアテルミナの渡辺遇です。
私は総合在宅医療クリニックで2年間学ばせていただきました。
私は医師4年目での勤務でしたので在宅医療の経験は研修医時代の実習のみ、医療用麻薬の処方など緩和ケアについても対応経験がない中での勤務でしたが、とても実りのある2年間にすることができました。
最初は先輩医師につかせていただきながら学び、医師だけでなく訪問看護、歯科衛生士、栄養士との同行をすることで多角的な視点まで学ぶことができました。また自分1人で診療を行うことになってからも、ココキン帳をもとに講義の時間もあり体系的に在宅医療を学ぶことができました。
現在私は名古屋で在宅医療を行わせていただいておりますが困ったときは今でも相談させていただくなど退職してからも温かいサポートを受けております。
ここでの経験を生かして、今後は当院では専門外来と在宅医の連携を軸としたクリニックを目指していきたいと考えております。